礼儀(れいぎ)
「互いに敬い 謙虚であること 人の行う礼の道」
テコンドーは、礼に始まり、礼に終わる武道です。
「礼儀」とは人として備えるべき基本として位置づけられ、一番最初に挙げられています。
「礼儀」とは謙虚であること、すなわち謙虚な心がなければ以下の四つはクリア出来ません。
廉恥(れんち)
「心が清らかで 正と誤をわきまえ 恥を知る心のあること」
礼儀ある人間は常に客観的に自分自身を見つめ、潔く恥じる謙虚な心を兼ね備えます。
謙虚な心を身に付ける事こそが正しい道を進むための重要な精神です。
忍耐(にんたい)
「耐え忍ぶこと 苦しみや怒りに耐え 乗り越える強い精神」
目標に向かって走る時には、苦難の道が待ち構えています。
逃げ出したくなる試練にもじっと耐え忍び、一歩ずつ進んでいくことが一番の近道です。
克己(こっき)
「己に勝つこと 自らの衝動や欲望に 打ち勝つ精神」
最大の敵は自分自身の中にいます。
自己を制し、打ち克つことで自分自身を大きく成長させます。
百折不屈(ひゃくせつふくつ)
「幾度挫折しようとも 決して屈しない不屈の精神」
本当の強さとは、決して倒れないことではなく、倒れても再び立ち上がれることです。
忍耐・克己を何度も経験し、決してあきらめない粘り強い精神を身につけます。
自問自答をするうちに謙虚な心が足りなかったことに気が付き、改めて礼儀を知り、短期でも長期でも何度も最初の礼儀からサイクルし、次第に大きく精神が成長していきます。
吾道一貫(一路、休まず突き進むこと)
孔子は「正義と知りつつ、声高く叫ばず、行動に移さない者は、つまらない臆病者。
自ら設定した目標に向かって、百折不屈の精神で素直に精進する者で、目標達成に失敗する者はいない」と教えている。